多分野の知識とデータから
ビジネスを創造
データサイエンス、シミュミレーション、数理モデル、経済学、社会学などの知識を駆使し、データからビジネスを創造する手法を追究する。
研究キーワード:シミュミレーション/ビジネス創造/データサイエンス
博士(理学)
2006年、大阪大学大学院理学研究科博士後期課程を修了し、博士(理学)の学位を取得。大阪大学理学部特任研究員、同志社大学文化情報学部助教を経て、2016年度、岡山理科大学総合情報学部准教授、2017年度より経営学部准教授。
一つ目は「金融における逆問題の手法の応用」です。これは金融におけるオプション理論を応用して、企業の倒産リスクを推定しようという研究です。オプションとは、金融デリバティブの一つであり、ある決められた日に決められた価格で原資産(例えば株)を購入できる権利のことです。このオプションの価格決定には、ブラック・ショールズの公式が全世界的に利用されています。私の研究対象は、ブラック・ショールズ方程式に対して逆問題の手法を用いて数学的な解析を行い、その結果を企業の倒産リスクの計算に応用することです。
二つ目は「マーケティング・リサーチにおける数理モデルの適用」です。これは人間社会系の流行を数理モデルにより表現し、マーケティング・リサーチにいかそうという研究です。これまでこの研究を通して「AKBに終わりは来るのか?」「ディズニーランドはいつまで勝ち続けるのか?」「プロデューサー巻きが再起する理由とは?」などの解明を行ってきました。今後は、新たな数理モデルの方程式の構築を目指し、日常における流行について体験・考察していきたいと思います。
趣味のウォーキングと野球をして過ごしています。ウォーキングをはじめたきっかけはダイエット目的でしたが、今では歩くことが楽しくて仕方がありません。歩くことによって頭がすっきりし、研究のアイデアが生まれることもあります。