マーケティングとデータサイエンスで用いられる用語の解説です。
新幹線や冷蔵庫、携帯電話にインターネット、これらは素晴らしい技術者の方々の『知』を結集して作り出してきたモノやサービスであり、技術革新、いわゆるイノベーションとよばれています。そのお陰で、私たちはずいぶんと快適な社会の中で生活ができています。しかし、時代背景も大きく変わり、現在、モノやサービスは、マーケティング主導による新たな経済的な付加価値を創造することが強く求められています。グーグルやスターバックス、アップル、ソフトバンクに無印良品など、これらを実現できた企業の躍進が目立っており、いわゆる勝ち組となっています。つまり、現代社会のイノベーションは、従来の技術革新から、新しいサービスやアイデアから生み出される経済的な付加価値の創造へと、意味合いが移り変わってきています。
その文字どおり,大きなデータのことですが,既存の「大きい」を超えたものをビッグデータとよびます。「市販のデータベースやデータ処理ソフトで処理することが困難」と,その巨大さや複雑さを表したりします。容量が大きいだけでなく,種類の多さや蓄積速度の速さまでが桁違いのデータです。Webで展開される情報,FacebookやTwitterなどのSNSのデータ,購買履歴などのPOSデータ,センサーに秒単位で記録されるデータ,遺伝子(ゲノム)データなど,ICTの進展により、このような特徴をもったデータが生成・収集・蓄積されることが当たり前となりました。これらのデータを関係付けすると,さらに巨大化します。大きいがゆえに,無駄で邪魔なデータに隠れて,あるいは処理時間や処理方法の限界に直面して,大切な規則や傾向を見逃すこともあります。ここを乗り越え,ニーズに即したサービスの提供や業務効率化,異変の察知や新産業の創出などへの可能性を広げていくことが,ビッグデータ活用のポイントです。