連携プロジェクト
地方大学生の都会での就職を支援するサービスの研究
実施年 | 2019年度 |
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実施形態 | 2年次PBL |
連携企業 | 株式会社なんで |
概要(プロジェクト背景)
「地方大学生が都会の企業に就職する際の障壁をいかに軽減するか。」という課題に株式会社なんでと取り組みました。
2年生有志が、企業から派遣された講師のサポートを受けながら、このPBLを推進しました。就職活動の当事者として、何が地方学生の都会での就職活動を妨げるのかを探しながらプロジェクトを進めました。
「地方大学生が都会で就職活動するのは大変だ。」
「なぜだろう?」
「都会で就職活動をするには、お金がかかるからです。」
「なぜお金がかかるのだろう?」
「距離が離れているからです。」
「距離が離れるとなぜお金がかかるのだろう?」
「就職活動の情報にアクセスするために、移動や探索コストがかかるからです。」
「それでは、どうすれば距離・情報の問題を解決できるだろう?」
いくつもの問いと議論を繰り返し、解決策を模索しながらPBLを行いました。
活動報告
本PBLは2019年6月に、解決すべき課題をより具体的に定義するところから始まりました。
「地方大学生が都会の企業に就職する際の障壁をいかに軽減するか。」という課題は、「地方大学生が就職活動の情報を獲得するコストをいかに下げるか。」という具体的な課題に置き換えられました。
次に、私たちは就職活動における情報獲得手段として、「OB/OG訪問」に着目しました。都会の学生たちが地方の学生より有利な点は、実際に働いている社会人へアクセスするコストが安いからではないだろうか、という仮説が背景にありました。
情報獲得コストを下げるために私たちが利用したのは、オンラインTV会議システムでした。オンライン通話でOB訪問ができれば、情報獲得コストが下げられる。このコンセプトを基に、外部開発会社の協力を得て、2019年8月に「オンラインOB訪問サービス」のテストローンチまでPBLを進めることができました。
参加した学生は、本PBLと並行して自身の就職活動の準備も進めました。自分たちの立ち上げた「オンラインOB訪問サービス」を利用して実際に都会で働く社会人との面談も体験しました。
仕事の疑似体験である「新サービスの立上げ」と就職活動準備が相乗効果を生み出し、学生の就職意欲が高まるという副次的な効果も生まれるPBLとなりました。
【関連資料】
オンラインOB訪問サービス:しごとなんでチャンネルウェブサイト